Tuesday, February 1, 2011

100年早いよ!

さてサン・グラングランとは...

カレンダーには実在しない架空の日付、というのがフランスでの一般的な説明である。

フランスのカレンダーには、全ての日に、人名のような、固有名詞が書かれている。聖ピエール(Saint Pierre)、聖カトリーヌ(Sainte Catherine)など。フランスでは、互いに名前の日に”おめでとう!”と祝い合うのが習慣であるが、最近はカレンダーに載っていない名前の人が多く、この習慣がすたれてきていることは事実である。

サン・グラングランという言葉の由来は、古代仏語の原語が変形したものと言われている。もともとはsaint(聖)ではなく、seingという「鐘」を意味する言葉が使われていた。またglinglinは「鳴る」または「鳴り響く」という意味であり、鐘の鳴る音とも解釈される。

この「鐘が響く」という発想が、聖書に記述されているキリストの再臨を象徴するものだと、どこかで呼んだことがある。また興味深いことに、この存在しない日付が、法律上ではToussaint(11月1日のAll Saints Day)と定められている。

使い方によって多少意味の異なるこの表現は、日本語の「またいつか」や「そのうち」のように、「いつ」とは明確に表さない場合に使ったりするのであるが、その「いつか」が永久に訪れることがないという、少し皮肉なニュアンスを持つ。

ちなみに、同じような意味の言い回しで"Quand les poules auront des dents"(「鶏に歯が生える日」)がある。

日本語に訳す場合は、シチュエーションによって様々であるが、「それは100年早いよ!」という場面では、この"A la Saint-Glinglin!"がぴったりである。皮肉の意味で使うこともあるが、一般的にはジョークっぽく言って、みんなで笑うものである。

前回、サン・グラングランで締めくくったわけであるが、それは、このブログの更新がいつになるか未定であっただめであり、もちろん皮肉を言ったわけではないことをご理解いただきたい。

Allez. Fini pour aujourd'hui!

Friday, January 28, 2011

サン・グラングランに会いましょう!

フランス語には面白い表現や、楽しい言い回しがたくさんあるが、それを日本語に訳すとなると、なかなかぴったり合う言葉がなく、とても残念に感じたり、どこかのどなたかが頑張って訳したであろう日本語バージョンが、どうも後もう一歩といったところで、納得がいかなかったりすることがよくある。もちろん逆のパターンもあるわけで、日本語やフランス語に限らず、世界のどの言語を採り上げても同じことが言えるのだと思う。

言語学という学問は、専門的に取り組むにはそれなりの忍耐と努力を要する、非常に難しく複雑な世界であるが、辞書を調べる程度にとどまらず、ほんの少し掘り下げて追求すれば、いろいろな言葉を通して、その国の歴史や文化について、不思議な発見をすることができる。

このブログの中で、大好きなフランス語の様々な表現を、子供の頃からむりやり覚えさせられ、いやいや学んだ日本語で、できるだけ分かり易く説明していきたいと思っている。

では、またサン・グラングランに!